4. 100年前のバトンを受け取って——私たちがつなぐ未来
100年前と比べると、女性を取り巻く環境は大きく変わり、さまざまな分野で活躍できる時代になりました。しかしその一方で、仕事と家庭、さらには子育てや親の介護を両立させながら「自分らしく生きる」ことの難しさは、形を変えて今も続いています。
女性が社会で力を発揮できること。急増する高齢者やケアを必要とする誰もが、住み慣れた地域や自宅で、その人らしく生き続けられること。
この2つは、これからの日本が目指すべき未来であり、私たち一人ひとりが次の世代へ受け継いでいきたい大切な価値だと確信しています。
ドラマに描かれる看護婦たちが未来へ託した熱い思い。私はこれからも精神科訪問看護の現場を通して、誰もが地域の中で自分らしく生きられる社会を目指し、この大切なバトンをつないでいきたいと思っています。
渡部貴子
桂乃貴(KONOKI)メンタルヘルスケア株式会社 代表取締役、精神科認定看護師
鹿児島県生まれ、千葉育ち。三育学院短期大学(現三育学院大学)看護学部卒。千葉県立がんセンター勤務を経て、三幸福祉カレッジにてヘルパー養成講座の講師として従事しながら、街にある小さな整形外科内科クリニックに所属。往診の同行をしていく中で、「本人・家族のサポートの必要性」に気づき、訪問看護部を立ち上げる。その後、実績を買われ、株式会社ソシオン(現株式会社ソシオンヘルスケアマネージメント)にて在宅医療を実践。訪問看護ステーション立ち上げに尽力する。
2013年独立。心の病のスペシャリスト・精神科看護師の不足にいち早く気づき、土台作りに乗り出す。株式会社ハートフルを設立し、精神科、認知症専門の訪問看護ステーションを立ち上げて、地域との連携強化を図る。2023年8月法人名を桂乃貴メンタルヘルスケア株式会社に変更。現在に至る。