「ラーメンを食べると太る」「好きだけれど、健康のために頻繁には食べないようにしている」…そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。「『不健康の代名詞』のように扱われてきたラーメンは、高齢者医療の視点から見直すと、実はまったく違う姿が見えてくる。ラーメンは悪役ではなく、頼れる栄養補完食にできる」と断言するのは、精神科医であり、ご自身もラーメンを愛食されるという和田秀樹先生です。そこで今回は和田先生の著書『ラーメンと健康 「炭水化物=悪」ではない』より一部を抜粋し、「和田式・ラーメン健康法」をお届けします。
スープを飲み干すのは悪か?
ラーメンが好きでも、「スープは飲まないようにしている」という人は少なくありません。「塩分が多いから」「体に負担がかかりそうだから」と残す方も多いでしょう。
確かに、塩分摂取について神経質になる風潮がある今の日本では、それが正しい選択のように感じられるかもしれません。ですが、もう少しスープの本質に目を向けてみると、その見え方は大きく変わります。
ラーメンのスープは、単なる味付けのための塩味の強い汁ではありません。そこには肉や魚介、野菜から長い時間をかけて抽出されたアミノ酸やコラーゲン、ミネラルといった栄養素がたっぷりと溶け込んでいます。その滋養の高さは、あくまでたとえですが「飲む点滴」と表現したくなるほどです。
これだけのエネルギーと栄養が凝縮されているのに、塩分だけを理由にすべて残してしまうのは、実にもったいない判断のように思えてなりません。