でも、デビューしたものの、すぐに有名になれたわけではありません。あまり仕事がない時期もありました。その間、仕事がある人はどんどん力をつけていき、仕事のない僕は差をつけられるばかり。

どの世界も同じかもしれないですが、俳優の現場は、主役、台詞のある人、エキストラと、如実にランクがわかるので、その残酷さは正視に堪えなかったです。思い出すと落ち込んできますけど(苦笑)。

だから現実を見ないように、とにかくやれることを何でもやりました。オーディションを受ける。映画監督にお話を聞く。映画館で舞台挨拶している監督に会いに行ったこともありました。

そうやってくさらずに頑張れたのは、可能性を信じて事務所が支えてくれたことが大きかったと思います。

そして、大好きな映画監督や舞台の演出家、先輩の俳優さんたちに出会えたこと。みなさんに愚痴を聞いてもらったり(笑)、勇気をもらったりしながら、ずっと救われてきました。それから何より、芝居が好きだっていう気持ちですね。

<後編につづく>

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