「日本モンブラン協会」の大坪直哉さん
33歳まで舞台俳優を生業とし、デジタル業界に転身。一方でモンブランが好き過ぎて、「日本モンブラン協会」を立ち上げてしまった大坪直哉さん。甘いものをこよなく愛しながら、国際公認ヘルスコーチとして自身も体を鍛え、筋肉とも向き合っています。大坪さんが探求しているモンブランの奥深さについて綴ります。第10回は「私の患った腎臓がんについてのお話」です

第9回 「ついに、筋肉のお話」はこちら  

尿の中にがん細胞が…

腎臓がんに気づいたきっかけは、尿管結石でした。

尿管結石は「救急車を呼ぶほど痛い」「大人でも泣くほど痛い」というのは読者の皆様もお聞きになったことがあるかと思います。僕の場合もそうでした。就寝中、どんどん左の腰が痛くなってきたのです。でも正直に告白すると、その時の僕は尿管結石とは思わず、筋トレのしすぎからくる激しい筋肉痛かと思っていたのですが。「ベントオーバーロウ、重すぎたかな…」。どれだけ筋肉原理主義なんでしょうか。(笑)

そんな痛みの中、尿意を催しトイレに行くと、なんと尿が真っ赤ではありませんか!!「血尿…!」言葉を失いました。ただショックを受けつつも、僕はまだ「横紋筋融解症かな…(筋トレのし過ぎで筋肉の細胞が分解して血が混じったような尿が出る)」と、まだ原因を筋肉に紐づけていたのです。

翌日泌尿器科に行き、エコーで検査をすると「左の腎臓が腫れてますね、おそらく尿管結石ですね」と言われ、尿を採取してその日はそれで帰宅しました。そして2週間後に検査結果を聞きに行くと、先生が少し深刻な声で「大坪さん、尿の中にがん細胞らしきものが見つかりました。なので大きな病院で精密検査を受けてください」と僕に言いました。

「がん細胞…?」

まさかそんな告知を受けるとは全く思っていなかったので、少なからずショックを受けましたが、まだ完全にその結果を信じてはおらず、精密検査を受けたら結果も変わるんじゃないかくらいに思っていました。