「こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、正直僕自身は、役者として「売れる」「売れない」は二の次なんです。」
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役者をやる意味はここにあった

2017年に公開された映画『ちょっと今から仕事やめてくる』で、激務で心をすり減らすブラック企業の社員・青山隆役を演じました。その時、「私も死のうと思っていたけれど、青山の生き方を見て希望が持てました」という手紙を何通もいただいたんです。

ずっと「人が変わるきっかけを作る」ということを目標にしてきたので、心から役者になってよかったと思えた瞬間でした。役者をやる意味はここにあったと、手紙を読みながらボロボロ泣きました。

こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、正直僕自身は、役者として「売れる」「売れない」は二の次なんです。野心や欲がないわけではないけれど、自分さえ良ければとか、人より上を目指したいとは思わない。それよりも心に残る作品を作って、ひとりでも多くの人に「いいものを観たなあ」と思ってもらいたいだけ。そして日本の俳優ってすごいんだよと、世界に発信したい。

理想は、温かみが感じられる役者になること。気持ちが明るくなる、ホッとすると感じてもらえたら、ものすごく嬉しいです。

来年にはいよいよ30代に突入します。30代のうちに叶えたい夢は、ハーレーダビッドソンでアメリカ大陸を横断すること。まっすぐな道をただただ走りたい。映画『イージー・ライダー』に憧れているんです。仕事もプライベートも夢を実現できるように頑張ります！