タレントの壇蜜さん(撮影:本社写真部)
特異なキャラクター「壇蜜」が完成するまでの紆余曲折を、新著『三十路女は分が悪い』で赤裸々に語っている壇蜜さん。就活失敗、職を転々とした過去。自身でも「暗黒時代」という時期を経たからこそ得たものはーー(構成=丸山あかね 撮影=本社写真部)

「私ごときが?」と少々戸惑って

読売新聞さんのウェブサイト「OTEKOMACHI」でお悩み相談アドバイザーに選んでいただいたのは2017年、今から3年前のことでした。相談者はアラサーの女性だと聞いて、光栄なことだと思いつつ、「私ごときが?」と少々戸惑ってしまったのを覚えています。

私は男性をターゲットにして売り出したタレントであり、自分が世間でどういう見られ方をしているのかについては知っているつもりです。壇蜜という女が「苦しい時代を生きる殿方にハァハァしていただくことが使命です」などと言いながらメディアに登場すれば、男性は喜んでくれたかもしれませんが、女性は眉間にシワを寄せる。自分という存在は女性の敵なのだという思いは、今も私の根底にある価値観から消えません。

ですから、「壇蜜さんは女性からの支持が高いです」と言われても、「デビュー当時と比べたらですよね?」と構えてしまう。少なくとも3年前は今よりずっとさまざまなトラウマを色濃く引きずっていたので、正直、読者の皆様から「アンタのアドバイスなんか誰が聞くか」と反発を買ってしまうのではないかと不安でした。

ただ、四人の回答者の中の一人だと伺って腑に落ちたのです。四人グループのアイドルなどには一人トリッキーな子が入っていたりしますよね。奇を衒(てら)った回答をする役割ならアリかもしれないぞ、と。その上で、無理して見栄を張ったり、上から目線でアドバイスすることはしまいと固く心に誓い、アドバイザーをお引き受けすることにした次第です。