健康な老後を作るのも、自分自身

食事にも気をつけていますよ。我が家は、夫(性人類学者のキム・ミョンガンさん)が食養生に詳しく、真面目で正しい食事が出てくるので、体の立て直しは難しくありませんでした。ただしその真面目で正しい食事は味が薄く、私にはつらい部分もあるのですが。(笑)

あとは医師に糖質の摂りすぎを注意されたので、大好きなうどんは控えめに。たんぱく質が足りないということで、お肉をステーキのようなかたまりでガッツリ食べること、プロテインのサプリメントを摂ることを意識しています。卵は1日2個。仕事中のランチも、以前はアシスタントさんたちと近所に食べに行っていたのですが、コロナ禍を機に、家で作るように。より健康的になりました。

仕事中は、骨盤をまっすぐに支える、背もたれのない椅子を愛用しています。また午前と午後に、スタッフ全員でエクササイズをする時間も設けました。午前は「ユウトレの立ち筋トレ」。最初はパーソナルトレーナーのユウトレさんのYouTubeを見ながらやっていたのですが、いまではすっかり覚えてしまいました。

午後は、ラジオ体操を全員でやります。そして寝る前には開脚を。ベッドに寝て、そろえて上げた両脚を壁に沿わせ左右に開いていくストレッチをもう4年続けています。

以前「水分が抜ける、硬くなる、縮む。この3つを老化っていうのよ」と人から聞いたことがありますが、これは本当にそう。体がやわらかい私でも、加齢とともに股関節が硬くなっているのを感じますから。

なかには「更年期という山を越えたら静かな草原が広がっている」と言う人もいますけど、そんなのウソと思った(笑)。私の場合は、体を守ってくれる女性ホルモンが出なくなった途端、弱いところがやられましたから。不調を我慢していると大きな病気を見落とすこともあるので、自分の体と客観的に向き合うことが大切、としみじみ思います。

そして積極的に自分が喜ぶことをし、誰も褒めてくれないなら、自分で自分を褒める。人生、お楽しみはこれからです!