そうそう、夕方6時になったらパソコンを閉じて店じまいをするのは、夕飯の支度をするためだけじゃなく、大好きなお酒を飲みたいからという理由も(笑)。コロナ禍ということもありますが、ほぼ一日中、家で作業をしているので、仕事終わりにビールを飲む時間が、私にとっては一番のストレス解消。本当はワインも好きなんですけど、ワインを飲み始めるとたちまち1~2本空けちゃって、翌日は二日酔いで仕事にならなくなってしまうので、最近はビールオンリーにしています。
そんなペースで、これからも年に1~2冊ずつ、小説を書き続けていきたいですね。憧れている先輩作家は三浦しをんさん、辻村深月さん、凪良ゆうさん。これからもその背中を追い続けていきたいです。そして、桜木紫乃さん。氷室さんもそうですが、私は北海道出身の作家さんにとても惹かれるんですよ。北海道の女性たちはいつでも男性と同等でたくましい。桜木さんの描く、そんな自立したヒロイン像は私にとって大きな憧れです。
作家として特に大きな目標はないですが、おばあちゃんになってもずっと書き続けていられたらいいですね。残念ながら、氷室さんは若くして亡くなってしまったけれど、私はできるだけ図太く長生きして書き続けたい。「昔、町田そのこの本、好きだったけど、とっくに死んでるよね」と思っていた人が、本屋さんの棚に私の新刊が1冊ささっているのを見て、「生きてる! まだ書いてるんだ!」と、言ってもらえるような作家になれたらいいなと思っています。