「年配の方々からも『《エール》のアキラ君だ!』と声をかけてもらえて――朝ドラの影響力はすごいですね。」

昨年後半から仕事が再開され、夏に大鶴佐助と二人芝居『ボクの穴、彼の穴。』に挑みました。佐助は『ピサロ』にも出演していますし、これまで共演の機会が多く、気心が知れています。プライベートな悩みなども話せる友人です。

その芝居は戦場が舞台で、重いテーマに一時は心が折れそうになりましたが、二人で力を合わせたからこそ、なんとかやり遂げられたのだと思います。おかげでその後、NHKの連続テレビ小説『エール』にロカビリーのミュージシャン役で撮影に臨んだ時は、心の余裕がありました。

そういえば先日、仕事で東京・佃島にある老舗の佃煮屋に伺ったら、年配の方々からも「『エール』のアキラ君だ!」と声をかけてもらえて――朝ドラの影響力はすごいですね。

朝ドラ出演は、アメリカで暮らす母方の祖母やいとこたちも喜んでくれました。祖母は85歳。数年前、久しぶりに会った時、ずいぶん弱ってしまったように見え、それからは毎年顔を見せに行こうと決めていたのですが、昨年はコロナで渡航することができず――。日本より感染が広がっていますし、怖くて外出もできないと聞いていますから、気がかりですね。早く会いに行ける日が来ることを願っています。