「相手を悪く思っても大丈夫」というスキル

相手をまだらとしてとらえるために役立ったのが、「頭の中で相手を悪く思っても大丈夫」というスキルです。

苦手な人への対処法として、「どんな人にもいいところがひとつはあるから、相手のいいところを探しましょう」というのがありますよね。けれど実際にやろうとすると、それはずいぶん難しい。

イヤだという気持ちを抑えつけると、かえって相手にアレルギーを起こします。どんなに相手のいいところを思い浮かべてもモヤモヤするし、「でもさぁ!」と反発心が湧いてくる。

ところが、「相手のこういうところがイヤ」としっかり認めると、スッキリして「こういうところはイヤだけど、でもまぁ、○○なところはすごいんだよなぁ」など、相手のいい部分がみえてきます。「イヤな部分は素直にイヤだと思っていいよ」と本音を丁寧に受け止めることで、相手を客観視でき、振り回されずに心の距離をとれるようになるのです。

 

イヤな部分を受け止めると、相手のいい部分がみえてくる(写真提供:写真AC)