後進を育てたいという思いが強くなり

外見をお褒めいただくこともありますが、普段は自分のことはあまり構う方ではないです。美容や健康のためにほとんど努力をしていません。食事は娘と一緒なので気をつけているだけで、娘がいない時はひどいもの(笑)。強いていうなら、週1回のピラティスが私の健康法です。

ピラティスのトレーナーさんはお医者さんより私の体を理解してくださっています。ここのところ、なぜかうまく弾けないなと思っていたら、原因になっている体の不調を見抜いて下さって、腕が動くようになったり。母の更年期が酷かったので、年齢による体の変化を恐れていたのですが、ピラティスのおかげなのか、苦しむことはありませんでした。

後進を育てたいという思いは、近頃とても強く感じています。この度のコンサートも、後進の刺激になったら嬉しい。これからのアートは、各分野をまたいだ科学反応で生まれると思っているからです。私の教えている大阪芸術大学にはたくさんのジャンルの学生がいますが、専門分野の研鑽だけに集中しがち。今後は、ジャンルを超えて交わる機会がもっと増えていくと良いなと思っています。

そんな思いもあって、この度の舞台には、いろんなジャンルの表現を志す学生さんをリハーサルに招待したいと思っています。映像技術を学ぶ人に、映像と音楽と組み合わせるとこういうふうに見えるんだ、とか、楽器をやっている人にもこういう楽器の組み合わせでこんなに音が飛翔することがあるんだ、とか、体感してもらえたらと思っています。私の舞台が、アートの科学反応が生まれるきっかけになったとしたら最高に嬉しいですね。

「いつか娘の絵画の個展で私が演奏する未来を楽しみに」