36歳の誕生日を迎えた心境は
そんな怒涛の10年を駆け抜けて、この12月で36歳になりました。36歳にもなれば、すでに結婚して子どももいるだろうって、大学生の頃は思っていました。
実際は今も舞台に立っている毎日ですが(笑)、大学をやめた頃に感じていた不安は、おかげさまで消えました。
この10年間に失敗もたくさんしたけれど、その度に、色々な方が助けてくださって、みなさんに支えられて自分のやりたいことがやれている36歳になれてよかったなと思います。
あのまま、地元でくすぶっていたら、きっと誰とも会うのが嫌な大人になっていただろうと思います。
これから目指していくのは、どんな舞台でも自然体を忘れない役者になっていくことです。
たとえどんな役でも、自分自身の中にないものは表現出来ないですから、舞台の上で毎回自己紹介をしているような気分なんですよ。
何千人ものお客様の前で泣きわめいたり、苦しんでいる様を見せるなんて、本当はそんなことやりたくないと今でも思うことはありますよ。だって恥ずかしいじゃないですか。(笑)
でも、そんな僕の姿をお客様は作品の醍醐味として受け止めてくださっているわけですから、これからも平方元基という自分自身ははずかしげもなくさらして舞台に立ち続けていきたいと思っています。