人生100年時代の知恵「スロースクワット」

がんの治療中、私が病室や無菌室で行っていたスクワットも、スロースクワットでした。

スロースクワットは、「スロトレ」方式で行うスクワット。基本的なやり方は以下となります。

1、足を肩幅に開き、股関節に手を当て、やや腰を落とす
2、ゆっくりと4秒かけて腰を落としていく(息を吸う)
3、ゆっくりと4秒かけて腰を上げていく(息を吐く)

スロースクワットのやり方その1(写真『いのちのスクワット』より)

スロトレとは、スロートレーニングの略で、私の研究室で開発した「ゆっくり動き続ける筋トレ法のこと。ゆっくり行えば、軽い負荷(最大筋力の30%程度)でも、効率よく筋肉を鍛え増やせることが、私たちの研究で明らかになっています。

スロースクワットのやり方その2(写真『いのちのスクワット』より)

しかも、ゆっくりした動きなので安全性が高く、関節を痛めたり、血圧の急上昇を引き起こしたりするリスクがきわめて低く、体力に自信のないかたや高齢者をはじめ、どなたでもでもできます。

スロースクワットは、人生100年時代を健やかに生き抜くために、私たちのいのちと健康を支えてくれる知恵である。私自身、そのように自負しています。