写真提供◎山田さん 
放送作家・コラムニストとして、数多くの著名人にインタビューし、コメンテーターとして活躍している山田美保子さん。意外にも、小さいころは引っ込み思案で話すことも苦手だったそう。そんな山田さんを変えたのは何だったのか。さまざまな出会いや、出会った人のアドバイスを通じて、今の自分があるという山田さんが、自分が楽になるコミュニケーション術を紹介する新連載。第7回は、「不妊治療で出会った友達のこと」です

今も気になる不妊治療関連の記事

「なぜ子どもが欲しいの?」

これは誰かに言われた言葉ではなく、36歳から46歳までの10年間、不妊治療をしていた私が自問自答を繰り返し続けたものです。今年5月で65歳になる私は、いまだにその答えが出せずにいます。

それどころか、新聞や雑誌に不妊治療関連の記事を見つけると、いまも切り抜き、クリアファイルに入れている自分がいます。

助成金が出るか否か、保険が適用されるようになるか否かについての記事は、この数年、一面のトップになることが少なくありません。

1回につき約40万円かかる体外受精の費用への不安が軽減されるなら、素人考えではありますが、それだけで妊娠率が上がるように思います。

お医者様や病院は、なかなか数値化してくださいませんが、「不妊治療を止めたら子供ができた」というケースは本当によく聞く話。つまり、気持ちをリラックスさせられたなら自然妊娠し、出産が叶ったということです。