異なるバックグラウンドの友達に教えてもらったこと

以前の記事にも書いたが、大学生になること自体、貧困層にはなかなかハードルが高い現状がある。あくまで私の肌感覚ではあるが、周囲は中流以上の家庭の子がほとんどだった。

貧困家庭で育った私は、とにかく文化的体験に疎かった。クリスマス、誕生日といった行事に何かしたり、旅行や外食にいったりという文化がほとんどなかった。

それに比べ、友達はイベントをとても大事にする。例えば夏は浴衣を着て夏祭りにいったり、事前にリサーチしてプレゼントを用意したり。

異なるバックグラウンドの友達と触れ合うことで、今まで知らなかった世界を教えてもらえる。それはとても新鮮で、ありがたいことだった。

ところが少し困ったこともある。プレゼントの予算が違い過ぎたことだ。

周囲のプレゼントはジェラピケ、ロクシタン、サボン、そしてデパコス(デパートコスメ)が定番であった。こういったものは私が普段買うものとは値段の桁が一つ違う。

それをもらってしまうと、お返しもそれなりのものにしなければ…というプレッシャーを感じてしまうのだった。

(写真提供◎写真AC)