備蓄は「ローリングストック」で

続いて備蓄についてです。

私は仙台に住んでいて東日本大震災を経験しているため、普段から少し多めにストックをしておいて、食べながら買い足す「ローリングストック」を実践しています。

使った分だけ補充する「ローリングストック」(イラスト提供:イラストAC)

この場合、使った分だけ補充するので、むやみにストックが増えることはありません。

我が家では「備蓄は食品庫に入るだけ」と決めているので、なくなりかけたのを見計らって補充するようにしています。これにより余計なものを買わなくなり、節約にもなっています。

気を付けたいのは、備蓄が多すぎて場所を圧迫している場合もあるということ。

備蓄が増えすぎて食品庫などへ収まりきらなくなると、隙間収納を設置して収めたり、キャスター付きワゴンを買ってきたりするなどして、なんとか収めようとします。そうすると今度は多すぎて管理が出来ず、結局増やした収納の中は賞味期限切れのものばかりだった…というのはよくある話です。

ある受講生は、「食品は服を買うのと違って『家族のため』という気持ちになるため、買いすぎても罪悪感がないんです」といいます。

でもそれでうっかりとまた買って、新たな賞味期限切れを生めば、やはりそれは無駄遣い。

いざ節約しようと考えても、結果を出すのはなかなか大変ですが、食品ストックを見直せば、知らず知らずのうちに節約を進めることになります。さらに収納場所も減れば、暮らしやすく、食品ロスも防いでいいことだらけ。

スマートにこの値上げラッシュを乗り切りましょう。