阿部さん「あって当然と思っても、手放すことで暮らしがラクになるものも」。(写真提供◎photo AC)
着なくなった服でパンパンのクローゼット、使わないお皿だらけの食器棚……。モノで溢れた家にうんざり、という読者も多いのでは。一方、5年間で6000人以上の受講生にアドバイスをしてきた整理収納アドバイザー・阿部静子さんは「何があるかわからない時代だからこそ、人生の折り返し地点を過ぎたら片づけたもの勝ち!」と断言します。さらには「家にあって当然と思っても、手放すことで、むしろ暮らしがラクになるものもある」そうで――。

家中のマットをやめて得た「快適」さ

あって当然だと思っていたものを手放したら、暮らしがラクになったものがいくつかあります。

まず、家中のマットをなくしました。玄関マット、トイレマット、キッチンマットです。以前は敷くのが当たり前だと思っていましたが、「ないほうがいいのでは?」と思い、全部やめました。

『だから、50歳から片づける―「思い出のもの」は捨てなくていい』(著:阿部静子/CCCメディアハウス)

はじめは「本当に大丈夫?」と何度も確認し、また戻してもいいように捨てずにとっておきました。なくして数年経ちますが、快適そのもの。戻す予定はなくなり、もうどれも手元にもありません。