「ひるま一人」の高齢者が多い

高齢者の中で単身世帯(ひとりぐらし)が増えて、「孤立死」という事実とことばが世の中にクローズアップされてきました。

『高齢社会白書』によれば、孤立死とは「誰にも看取られることなく亡くなった後に発見される死」であり、東京23区での65歳以上の孤立死は、2019年には3936人に及んでいます。

また「孤立死」を「身近な問題として感じる」人の割合は、60歳以上では34%ですが、ひとりぐらし世帯では二人に一人以上、50.7%が「とても感じる」「まあ感じる」と答えています。

今回の経験で、二人世帯、三人世帯と言っても、若い世代の多くは職場や学校へ出かけ「ひるま一人」の高齢者が多いことをあらためて思いました(写真提供:Photo AC)

そして私自身も、今回の転落事故で「おひとり死」の可能性を、自分ごととして実感しました。これまで、娘と同居でしたから、どうせ最期は入院だろう、ま、ご面倒だがよろしく頼むわね、と軽く考えていました。

今回の経験で、二人世帯、三人世帯と言っても、若い世代の多くは職場や学校へ出かけ「ひるま一人」の高齢者が多いことをあらためて思いました。