左から、『東方神起』ファンの黒沢かずこさん、『BTS』ファンの麻木久仁子さん、『BLACKPINK』『MONSTA X』ファンの土岐麻子さん
若者に限らず、オトナ世代にも人気の韓国アイドルたち。彼らの何がそんなに人々の心を掴んで離さないのか──。沼にどっぷりハマってしまったという3人が語り合いました(構成=上田恵子 撮影=洞澤佐智子)

自分にないものをアイドルに求めて

麻木 私がBTSにハマったのは2年前、当時26歳だった娘に彼らのミュージックビデオを見せてもらったのがきっかけです。コロナ禍で気分が落ち込み酒量が増えた私を見かねて、「気晴らしに見てみたら?」と勧めてくれたの。

映像を見たら「ダンスも歌もこんなにうまいの!?」とどんどん引き込まれて、あっという間にハマっていたんです。誰かのファンになるなんて、中学生の時のベイ・シティ・ローラーズ以来45年ぶり。(笑)

土岐 BTSは大人でもハマる方が多いですよね。

麻木 最初は顔の区別もつかなかったけれど、毎日見続けていたら、1週間ほど経ったある日、突然全員の顔を識別できて。そうすると今度は個々のキャラクターが知りたくなるじゃない? 気づいたら、過去の動画を片っ端から見ていました。

黒沢 私がトンペン(東方神起ファンの意味)になったのは2011年。音楽番組の仕事で彼らのスタジオライブを見てからです。収録中、ファンの皆さんがものすごく楽しそうな顔をしていて。

その後2人のライブに行ったら、ペース配分そっちのけで、2~3時間ずっと歌って踊っているんですよ! 「一所懸命やるからこそお客さんに伝わるんだ。エンタメってそうあるべきだよなあ」って、心から感動しちゃいました。

麻木 本人に会うところから推し活がスタートしたなんて、羨ましい限りだわ! 土岐さんはBLACKPINK(ブラックピンク)推しなんでしょう?

土岐 はい。19年に偶然彼女たちのダンス練習動画を見て、スキルの高さに驚いたのが最初です。私も中学高校とダンスをやっていたので、強い憧れを抱いたと言いますか。そういう感覚は、中学時代に筋肉少女帯のライブを見てバンドをやりたいと感じて以来だったので、自分でも驚きました。

その話をK-POP好きの音楽仲間にしたら、「このグループも気に入ると思う」と、MONSTA X(モンスタエックス)を勧められたんです。男性グループなんですが、これがまた知れば知るほど「彼らになりたい!」という思いが湧き上がって(笑)。私の場合、自分が持っていないものをアイドルに求めているのかもしれません。