『豚とトマトと梅の炊き込みごはん』
料理の得意な人も、苦手、という人も、「しんどい」「面倒くさい」日はあるもの。ましてや暑い日にはできるだけ台所にはいたくないものです。食費も光熱費も値上がりし、いろんなことを節約したいしSDGsでゴミも減らしたい……。そんなときに助けになる、材料も簡単、洗い物も少ない、でもなぜかおいしい、「ミニマムごはん」を、フードコーディネーターの藤岡操さんが紹介します。第8回は「豚とトマトと梅の炊き込みごはん」です。

今日の簡単レシピ
「豚とトマトと梅の炊き込みごはん」

9月△日 曇り 気温30℃

9月に入った途端、朝晩が涼しくなりました。今年は早くに梅雨が明けたせいか、夏が早く終わるんじゃないかとソワソワしてきました。やり残したことはないか? そうめん、冷やし中華、トウモロコシごはん、桃、かき氷。帰省して母の顔も見ることができたし、恒例の夏の書道展にも出品できた。

やり残しているのは……そうだ、夏の定番、トマトごはん! 米にトマトを丸ごとのっけて、おろしニンニク、塩、酒を加えて普通に炊くだけ。ザックリと崩して混ぜ、オリーブオイル、粉チーズ、黒コショウをかけて食べるとこれが最高。トウモロコシごはんと並ぶ、わが家の夏ごはんの定番です。

でも、今日はビミョーに忙しい。炊き込みごはん自体はラクチンですが、主菜と副菜を用意するのはしんどいし、冷蔵庫の余り物を使い切りたいから、あり合わせでなんとかしたい。

冷蔵庫をチェックすると、トマト、豚小間、キュウリ、食べそびれてしまいそうな大葉が数枚。ぐるぐるっと想像して、今日は夏の疲れを撃退するスペシャルバーションのトマトごはんを作ることにしました。