指がこわばって動かしにくい、腫れやしびれ、痛みがあるなど、人知れず悩んでいる女性が多い手指の不調。悪化すると、指の関節が固まって動かなくなるケースもあるので、しっかりケアしておきたいところ。原因と対策について専門医に聞きました(イラスト/小林マキ 取材・文・構成/岩田正恵《インパクト》 デザイン/米山和子《プッシュ》)
セルフチェックで早めの対策を
手指の不調は命に直結しないからと、つい放っておきがちですが、早めの対策を心がけてほしいと山部先生。
「なるべく痛みを感じないようにと指を曲げたまま過ごしているうちに、そのままの状態で関節が固まってしまった、などということになりかねません。そうすると、お箸を使う、服のボタンをかけるといった、それまで当たり前にできていたことができなくなり、生活に不便が生じるようになります」
発症や進行を抑えるには、日々の生活を見直して手指を使う機会をできるだけ減らすことが肝心です。
「パソコンやスマホの利用時間を制限したり、家事をサポートする家電やグッズを取り入れたりするなど、手指を使い過ぎない生活を心がけましょう。同時に、セルフチェックと関節の柔軟性の維持もかねて、手指のストレッチを習慣にするのもおすすめです」
それでも痛みやしびれが治まらなければ、手のスペシャリストである手外科(てげか)を受診するようにしましょう。
次回は手指の不調の具体例や予防法を詳しく紹介します。