認知症になってすぐ「何もできなくなる」わけではない

認知症は誤解の多い病気です。一番多い誤解は「認知症になったら何もできなくなる」というものです。これは明らかな間違いです。そんなことはありません。

認知症は進行性の病気です。

軽い症状から始まり、多くの場合、だんだんと重くなっていきます。確かに、症状が重度になってしまうと、体が動かなくなったり、人の顔がわからなくなったり、会話ができなくなったりします。

しかし、重度の症状に到達するまでのスピードは人によって異なりますし、進行を遅くする治療(薬だけでなくデイサービスなど頭を使わせる対応も含みます)の効き方によっても進み方は違ってきます。

少なくとも、認知症になったらすぐに「何もできなくなる」というわけではありません。