引き出しに収納する際のポイント2つ

最後に、引き出しに収納する際のポイントを2つお伝えします。

数が減れば、収納がラクにできるようになるのでまずはそれを前提として。

まず一つ目のポイントは仕切りやケースを使って「分ける」ということ。スプーン、フォークとそれぞれ種類や大きさごとに分けて収納すれば一目瞭然に。グッと使いやすくなるはずです。

二つ目のポイントは「手前と奥」という視点を持つということ。

奥行きがある引き出しの場合、手前によく使うもの、奥にはあまり使わないものを入れると俄然使い勝手が良くなります。わが家ならステーキを焼いた時などに使用するナイフは使用頻度が少ないので、なるべく奥の方に入れています。

阿部家キッチンの引き出し。家族3人分を前提として数を絞ったうえで、手前によく使うもの、奥にあまり使わないものを配置(写真提供:著者)

数を減らしたうえで、これら2つの収納のポイントに気を配ることで、「お箸・カトラリーを入れた引き出し」はすっきりと使いやすくなるのではないでしょうか。

そして引き出しが整理できればほかの4つのエリア、「食品ストック」「調理道具」「鍋・フライパン」「食器」なども、同じような考え方で整理を進められるはずです。

とにかく、キッチンに手を付けるときにはいっぺんに片づけようとするのではなく、エリアを意識し、なるべく小さいところから行う。その意味で、カトラリーを収納している引き出しは手始めに行う場所としては最適です。

スッキリしたキッチンで、間もなくやってくる年末年始を迎えましょう。