敵は常に自分自身

「矛盾してたんだよね。面白いことをしたい為に、面白いことじゃないことをしてしまっていた。あの時、貫けば、よかったんだよね……」

と、西条くんは言った。

「西条くん、わかる。わたしが書いてるこのエッセイもね、みんなに読まれると思うとさ、さあ皆さんが読みたいような題材を書こう、とかさ、考えはじめて、きゃー。コワイね、なんか。見えない何かに勝手に迎合してる、この感覚」

「僕はさ、敵はやっぱり常に、自分自身だと思うんだよね。自分が何を面白いと感じるか、自分は何が幸せだと感じるか、常に自分の心に問いかけて先に進むようにしている。もう2度と間違えたくないから」

「うん」

「そうやって作ってきたものがTAIYO MAGIC FILMであって、僕が今まで作ってきた舞台だったり今回の舞台なんだよね。素直に作った先に、お客様が舞台に足を運んでくれたり、売れるとかが待ってると思うんだよね」

「そう、かもしれないね」

チャーハンを食べながら、若い俳優の男の子は、もう一度言った。

「売れたいっす、売れましょう!」

「よーし!手始めに、チケットを売りますか」

そうだね、と、わたし達は少し冷めたけどとても美味しいタイ料理を急いでかきこんで、急ぎ足で稽古場へと向かった。

舞台の仲間と

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