派手なプリントのTシャツを着ると、私は気分が上向きます。
さあ、今日もがんばろうと思えてくる。
あざやかな花柄のスリムパンツをはくと、私もまんざらでもないと思えるし、近ごろはピンクのパンツも元気が出るのでお気に入り。白のTシャツを着ると、しゃきっとした気持ちになります。
チェックのワンピースを着れば街を歩きたくなるし、デニムのワイドパンツをはけば、歩幅が大きくなる気がします。
といっても、私はファッションにことさら、こだわりを持っているほうではありません。若いときから、デパートに行くのも面倒だと思うほどの買い物嫌い。行く店はラルフ・ローレンと近所のブティックくらい。家の中ではストレッチのきいた服で過ごすことも多いんです。
だから、流行りのファッションに振り回されたくないという人や、ファッション雑誌を見る気になれないという人の気持ちもわかります。私もそうだから。
街で見つけた素敵だなと思う人や、いいなと思った人の服を参考にしたらどうかしら。ぴんときたものがあったら、思い切って新しいものを買ってもいいし、手持ちのものから似たようなものを引っ張り出して、着てみたらいいと思うの。
私が最近よくはいている花柄のパンツは、20年前のもの。また日の目を見たとパンツも喜んでいるよね、きっと。
ただ上から下まで年季が入っているものだと、往年のファッションそのものになってしまい、やっぱり古くさい。そうならないために、何かひとつ新しいものと組み合わせるといいみたい。
クリアなグリーンや赤、ブルーが入ったTシャツやジャージ、白やワインカラーのスニーカー……季節ごとにひとつだけ新調したっていいじゃない。