2022年12月12日の『徹子の部屋』に女優の中原ひとみさんが登場。最愛の夫・江原真二郎さんとの思い出と別れについて語ります。今回は夫の介護と、徐々に暮らしをコンパクトにしていった経緯を語った『婦人公論』2022年6月号の記事を再配信します。
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年齢を重ねるごとに、住まいをダウンサイズしてきた女優の中原ひとみさん。昨年、連れ添って62年になる夫の江原真二郎さんがパーキンソン病の施設に入ったことで、人生初のひとり暮らしが始まりました(構成=内山靖子 撮影=清水朝子)
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年齢を重ねるごとに、住まいをダウンサイズしてきた女優の中原ひとみさん。昨年、連れ添って62年になる夫の江原真二郎さんがパーキンソン病の施設に入ったことで、人生初のひとり暮らしが始まりました(構成=内山靖子 撮影=清水朝子)
77歳で、一軒家からマンションに引っ越し
神奈川県の海のそばにあるマンションに、夫とふたりで引っ越してきたのは、今から8年前。私が77歳のときです。結婚してから50年以上、東京の石神井公園にある一軒家に住み、庭でガーデニングも楽しんでいたので、「マンションにはあまり住みたくない」と思っていました。
それなのにここに住むことを決めたのは、「私たちが購入した新築マンションに、パパとママも引っ越してこない?」と、娘夫婦が誘ってくれたからです。試しにモデルルームを見学に行ってみたところ、窓から海が見渡せる景色を一目で気に入って。空いていた部屋を、その場で購入しました。
もちろん、娘一家と同じマンションに暮らせることも決断の大きな理由でした。実際、ここに越してきてからは、娘家族がうちに食事に来ることが増え、今年で10歳になる孫娘もちょくちょく遊びに来ます。
そして、もうひとつ理由が。女優の仕事に専念するために、石神井の家ではお手伝いさんを頼み、いっさいの家事をお任せしていました。でも、年齢を重ねるにつれ、お手伝いさんをやとい続けていくのも、経済的に負担になっていくでしょう。そうなったときに、一軒家の家事をすべて私ひとりでこなすのはかなり大変に違いない。
そんな不安もあって、石神井の家と比べて半分以下の大きさの、コンパクトな3LDKのマンションに住み替えることにしたのです。