ぼくが考えた義時のラストシーン

伊賀の方は政村を執権にするため、義時に毒を盛った。義時は血を吐いて倒れ、血塗られた自身の人生を回想しながら死んでゆく。

そのままドラマは終わりか、と思いきや、最後に政子が反撃を始めます。彼女の迫力に気圧されて、三浦義村は伊賀陣営から離脱。

義村が支持を取り消したため、伊賀の方に味方する者は次々にいなくなる。一人になった彼女は敗北し、伊豆へと退場してゆく。代わりに鎌倉幕府は、政子の後見を受けた泰時というニュースターを迎え、発展を予感させる。

「おれの戦いは、これからだ」ということでドラマは大団円。こんな感じでしょうか。

キーマンはやはり三浦義村でしょう。義村は伊賀の方の動きにどこまで加担するのか。案外、ドラマの中で義時に毒を盛る役を、義村にふるかもしれませんね。

山本耕史さんは先の三谷さん脚本・大河ドラマ『新撰組』では土方歳三役を務めました。山本歳三は最後の最後まで「かっちゃん」こと近藤勇との友情に生きました。だからこそ今度は、幼なじみたる義時を、土壇場で裏切るんじゃないかな。

血を吐きながら「なぜだ、平六……」と、のたうち回る義時。

対して「おまえがずっとやってきたことじゃないか、なあ、小四郎」と暗く笑うメフィラス星人、いや義村。

そんなシーンを想像してしまいます。