人間らしい生活を取り戻すスタートライン

何より、掃除に時間を割けることの充足感がすごかった。
なんというか、人間的な生活を取り戻している感じ。これは大げさではない。
3回は空き巣に入られたような、少し歩けばいろんなものを踏み、ちょっと足が当たれば雪崩が起きるような空間で生活するのは、どう考えても健全ではない。
有給をとって、私は人間らしい生活を取り戻すスタートラインに立てたのだ。

今でも有給日数は少ないが、派遣として働いていたときはそもそも有給がなかった。
接客業だったので年末年始の休みは社員もなかったが、社員は三が日が過ぎたあたりにまとめて連休をとった。

一方、派遣は休めば給料が減るので休めないのだ。
そのときも、今の仕事に就いてからも、GWやお盆、年末年始もずっと仕事。
3年連続で会社での年越しだ。

クリスマスや年の瀬の独特の空気感を、いつも他人ごとに感じてしまう。
どうせ仕事。超日常。イベントごとを楽しむって、どんな感じなんだろう。すごく憧れるけど、徐々に意識していくことで、私もいつか季節のイベントを楽しめるようになるだろうか。

2日以上の連休をとることもほぼない生活を続けているが、休みは「人間らしい生活」に必要なものだと、今回で身に染みて感じた。
すぐにとはいかないが、徐々に人間らしい生活を送れるようになりたい。
来年は、少しでも「文化的生活」を送れるようになることを目標にしたい。切実に。

前回「ヒオカ「肩書きや経歴で人を判断しない、利害で付き合ったり切り捨てたりしない人たちに生かされてきた。私もそうありたい」」はこちら