消化器外科医・温泉療法専門医であり、海外も含め200カ所以上の温泉を巡ってきた著者が勧める、温泉の世界。安心して、どっぷりと浸かってみてください。
※本記事は『秘湯マニアの温泉療法専門医が教える 心と体に効く温泉』
(佐々木政一、中央新書ラクレ)の解説を再構成しています。

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温泉マークの変遷

地図の温泉マークは、湯壺(浴槽)を表す部分と湯煙(湯気)を表す3本線を図案化したものである(建設省国土地理院監修『地図記号のうつりかわり』)。

湯壺の形状は明治17年以来ほとんど変わっていないが、湯煙の形状は時期により少しずつ変化している。

湯煙は曲線、波線、逆S字状、直線と変遷したが、平成14年からはS字状となり現在に至っている。

また、湯壺と湯煙を太くしたのが温泉街を示すマークである。