人生で一番大きな出来事は、妻との出会い
人生を振り返ってみると、妻(日活の看板女優だった芦川いづみさん)と出会ったこと、そして結婚したということが、人生で一番大きな出来事です。結婚してから50何年か経ちますが、今も妻の存在は大きなもの。今までにやってきた仕事と、築いてきた家庭と、これでひとつの僕の人生というものが出来上がっていくわけです。
世間では運命の人と出会うと鐘が鳴る、とも言われていますが、妻と出会ったときは、鐘もドラもいろいろなものが鳴りましたよ(笑)。よく夫婦円満の秘訣を聞かれることがありますが、シンプルなことしかしていません。いつも「ありがとう」と「ごめんなさい」をちゃんと言うようにするということです。
「ありがとう」も「ごめんなさい」も、いくら言っても減りません。結婚した当時から、それは今でも変わりませんし、何かしてもらって何も言わなかったことがないですね。あまりそういったことを言わない男性もいるかもしれませんが、うちはお礼を言わなかったらぶっ飛ばされて恐ろしいので(笑)。何かをしてもらったら、思わず言っています。
以前はよく夫婦で旅行にも行きました。落ち着いてきたとはいえ、まだコロナ禍でもありますし、妻は私より先輩ですから、今は旅行に行くことはあまりないですね。友人とも、コロナ禍になる前は、九州や東北に旅行に行っていました。僕より若い人が多いんですが、けっこう友人がいるおかげで、誘ってくれていましたね。