101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活 のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「 簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがい っぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社) から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。
<100歳の100の知恵 67>
『ショウガを使って白玉を大人のデザートに』
昔は子どものおやつに、母と子で白玉だんごを作るご家庭が多かったものです。
最近は作る家が減っているようですが、甘味屋で白玉入りのおぜんざいを食べて、子ども時代を懐かしむ方も多いのではないでしょうか。
いつだったか、親類の子どもが遊びに来たとき、あいにくお菓子を切らしていたので白玉だんごを作って、白蜜をかけて食べさせたら、「ママ、僕これ好き。なんでおうちで作らないの?」と、おかわりをしてくれました。
その子の母親は、「大人向きにはこれがいいわ」と、白蜜にショウガの絞り汁を加えました。
なるほど、つるんとして喉ごしもいいし、サッパリしておいしいのです。これに氷出し緑茶でも添えたら、夏の素敵なおもてなしになります。
ちなみに白蜜は、1キロのグラニュー糖に2カップの水を加えて煮立て、少し煮詰めたもの。和え物やアイスコーヒー、アイスティーの甘味に便利なので、一年中作り置きしています。