101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがいっぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社)から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。

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『フレッシュから保存用までジャムは何段階か作る』

イチゴのジャムは、甘みを加減して何種類か作っておくのも楽しみです。

まず、フレッシュジャム。

洗って冷やしておいたイチゴをうす切りにして、グラニュー糖かキビ糖を好きなだけまぶし、マラスキーノやオレンジキュラソーなど香りの高い洋酒を少しふりかけて混ぜ合わせておきます。パンはもちろん、パンケーキやアイスクリームにも合います。

次に当座用として、ごく甘みの少ないジャム。

イチゴの目方の3分の1の白砂糖をふりかけ、水が出てきたら火にかけ30分くらい中火で煮ます。最後にレモン汁を絞ってできあがり。カビが生えやすいので冷蔵庫に保存し、できるだけ早く食べましょう。

イチゴのジャムは、甘みを加減して何種類か作っておくのも楽しみです(写真提供:photo AC)

長期保存するなら、イチゴと砂糖の目方を同量に。

まず砂糖を半分だけイチゴにまぶし、水が出たら火にかけます。最初はやや強火で、煮立ってきたら火を弱め、残りの砂糖を加えてとろ火でじっくり煮詰めます。灰汁は丁寧にとるのがコツ。

あめ状になったら煮過ぎなので、その手前でレモン汁を加えて火を止めましょう。

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