101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがいっぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社)から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。

<100歳の100の知恵 64

『私の定番、鉄火味噌。忙しいときも便利』

私の定番の常備材が鉄火味噌。

私風の作り方は、みじん切りにしたごぼう、にんじん、れんこんなど、たっぷり根菜を使うのが特徴です。

材料の割合は、そのときどきで有り合わせのものを使うので、とくに決まりはありません。逆にいうと、余った野菜の活用法ともいえるのです。

コツは野菜の総量と味噌を同量にすること。ゴマ油で野菜類を気長によく炒めてから味噌を入れ、またしっかりと熱を加え、砂糖とみりんで好みの味に仕上げます。最後にショウガの絞り汁と、煎った白ゴマを加えてできあがり。

 

ちょっと一口、ごはんのおかずにしてもいいし、おむすびの具にしてもなかなかの味(写真提供:photo AC)

 

冷蔵庫に保存すると、ずいぶん長持ちします。ちょっと一口、ごはんのおかずにしてもいいし、おむすびの具にしてもなかなかの味。

蒸した鶏肉や豚肉、蒸し野菜などの味つけにも使えます。

【関連記事】
【100歳の100の知恵】にんにく・パセリをバターに練り込んで。プロの料理人に教わったガーリックバターはステーキやパスタソースなど、使い道色々
【100歳の100の知恵】スキヤキの余った煮汁で〈うの花〉、煮魚の煮汁で〈ごぼう煮〉。余りものでおいしい箸休めの一品のできあがり
【菜の花とあさりのガリバタ酒蒸し】居酒屋メニューじゃない、白米に合うあさりの酒蒸し!蒸された菜の花のほろ苦さと甘みがジワジワと広がって、春を感じる一品
吉沢久子さんの連載「100歳の100の知恵」一覧