地球人ならば常識として知っておくべきこと

では、あなたは自分の「太陽」について何を伝えれば、その位置がわかってもらえるでしょうか? 地球ではそんなこと、考えたこともありませんよね。

少し落ち着いて考えれば、同じ天の川銀河に住んでいるのだから、銀河の中心からどのくらい離れているかを示せれば、おおまかな位置を示すことはできそうな気がします。

『宇宙人と出会う前に読む本 全宇宙で共通の教養を身につけよう』(著:高水裕一/講談社)

では、私たちの太陽は天の川銀河の中でどのあたりにあるのでしょうか。地球人ならば常識として知っておくべきです。

私たちの太陽は、銀河の中心から約2.6万光年離れたところにあるとみられています。銀河の半径が約5万光年なので、太陽は中心から端までのほぼ真ん中に位置しているということです。

中心よりはどちらかといえば端に近い、東京都でたとえると、中心が中央区か千代田区とすると西東京市のあたりでしょうか。「都心」というよりは「郊外」にあたるでしょう。

しかし、あなたがどこから来たのかを説明するには、この方法ではアバウトすぎます。銀河の中心から太陽までの距離は約2.6万光年といっても誤差があり、ここで考える2000光年以内の世界は、その誤差の範囲にすっぽり含まれてしまうからです。