恒星を目印に

ほかには、お互いが知っている恒星をいくつか共通の目印として使えれば、自分の太陽はその中のどの星に近いかを伝えることができそうです。

たとえば私たちの太陽の場合、いちばん近い星はケンタウルス座α星です。

正確には、α星はいくつかの連星で、その中のプロキシマ・ケンタウリ星がいちばん近く、太陽から約4.2光年です。

次に近いのは、肉眼で見える程度に明るい星に限れば約8.6光年離れたシリウスです。相手の宇宙人もこれらの星を知っていれば、一発で太陽の位置は伝わります。しかし、そう都合よく、太陽に近い星を相手が知っているとは期待できないでしょう。

こうして考えると、私たちの太陽がどこにあるかを説明するのはなかなか難しいことがわかっていただけると思います。ここはぜひみなさんも自分で考えてみていただきたいところです。