「自分の中にブレない軸が生まれて、周囲で起こるさまざまな出来事に一喜一憂することなく、心をきちんとコントロールできるようになってくる。このことは、ヨガがもたらす一番の魅力なのだと思っています」(撮影:初沢亜利)
女優の小田茜さんが、宮藤官九郎が企画・監督・脚本を務めるドラマ『季節のない街』(「Disney+」より8月9日より配信)に出演します。原作は山本周五郎の同名小説で、演じるのは全10話のうち、第7話「がんもどき」に登場する美女・かなえ役。今回は、12年ぶり芸能界復帰の際に行ったインタビュー記事を再配信します。


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小学校6年生のときに『国民的美少女コンテスト』でグランプリを受賞し、一躍、脚光を浴びた小田茜さん。10代、20代は女優として数々のドラマで活躍するも、29歳で大手航空会社勤務の男性と結婚したのを機に、北海道に移住。31歳で長男を出産以降、芸能活動は休業状態でした。その後39歳で夫と離婚し、ヨガのインストラクターなどを行っていましたが先日、約12年ぶりに芸能界に復帰されました。43歳となった今も、その美貌が変わらない小田茜さんが「今まで」と、「これから」について語ります。(構成=内山靖子 撮影=初沢亜利)

ヨガとの出会いで自分の中の《あばれ馬》を飼いならし

先日、久しぶりにテレビに出演した際に「ヨガのインストラクターをしている」と話したため、「なぜ、ヨガを?」と、みなさんに聞かれます。

ヨガと出会ったのは、今から5、6年前のこと。30代後半に差し掛かり、年齢的な体の変化もあったのでしょう。なんだか体調を崩しやすくなっていました。

結婚後に暮らしていた北海道の冬の厳しさが応えていたのかもしれません。北海道は憧れの土地だったのですが、栃木で生まれ育った私は「大雪に囲まれた生活」に慣れることができず、毎年、冬になると気分が落ち込みがちでした。そんな時、北海道で知り合った友人が「ヨガをやってみたら?」と勧めてくれたのです。

「私、体が固いから……」と、最初はあまり乗り気ではなかったものの、試しにホットヨガのスタジオの体験レッスンに行ってみたら、《どハマり》しちゃって。やればやるほど効果が感じられ、あっという間にヨガにのめり込んでいきました。

多分、体質にすごく合っていたのですね。先日、ヨガのイベントでご一緒した片岡鶴太郎さんが「ヨガをやるとすべてがよくなるよ」とおっしゃっていた、その通り(笑)。体調もよくなるし、心に溜まっていたモヤモヤもスッキリと晴れていく。

自分の中にブレない軸が生まれて、周囲で起こるさまざまな出来事に一喜一憂することなく、心をきちんとコントロールできるようになってくる。このことは、ヨガがもたらす一番の魅力なのだと思っています。