「ノーズワーク」を取り入れてみることに
何はともあれ、認知症特有の「朝昼逆転」を何とかしなければならない。
まず、散歩で朝日をたくさん浴びて、セロトニンを活性化させる。セロトニンは十数時間後に眠りを誘うメラトニンをつくる材料になるので、朝日をしっかり浴びることは夜の快眠につながるのだ。これまでも天気のいい日は朝いちばん庭に出しているし、体調を見ながら散歩にも行っていたので、この点はいつも通りでよしとした。
のちに「ノーズワーク」が老犬にもよいと聞いて、取り入れてみることにした。
「ノーズワーク」とは、犬の嗅覚をフルに使うゲームのこと。トリーツ(おやつ)を布などに巻き、愛犬にトリーツを探させて、見つけ出したらご褒美にありつけるという遊びで、年齢を問わず幅広く活用できる。
未来のように昼夜逆転した老犬の場合、ノーズワークをすることで脳も活性化し、活動することで、昼夜逆転の防止にも役立つ。嗅覚は視覚・聴力よりうんと長く最後まで機能が衰えない器官なので、老犬でも十分に楽しめるという。