睡眠時間と労働生産性の関係
N:睡眠の問題は昔からあったと思うんですけど、現在はどうでしょうか?この数年特に大きな問題になっていますね。
K:そうですね。今年はじめに発表された、株式会社フジ医療器の20歳以上の全国3,484名を対象にした調査では、94%の方が睡眠に不満があるという結果が出ています。2016年のデータではありますが、睡眠不調によって心身への悪影響を感じるという方は76.6%いるという報告もあります。
さらに、米国シンクタンクであるランド研究所の報告によると、睡眠不足による日本国内年間経済損失額1380億ドル(約15兆円)。
アメリカの経済損失額は4100億ドルなので日本よりも大きいですが、実はGDP比にするとアメリカよりも日本の損失額は大きく、世界ワースト1です。ちなみに、日本の国民総生産(GDP)は先進国の中でとても低いですよね。
睡眠時間と労働生産性は関係があるのではないかと考えられています。
N:本当に日本人はこれを問題視した方がいいですね
K:そうですね。こういった背景もあり、近年いろいろな企業が睡眠事業に参入してきたり、睡眠の民間資格が増えたりと、「睡眠改善」の情報やグッズ、サービス、アプリなどがかなり増えてきました。
しかし、それでもまだ、多くの方が眠りの質が良くないという課題を抱えているというのが現状なのです。
N:なるほど。眠れない方々は簡単な方法で眠りたいと思ってらっしゃると思うのですが、どうでしょう?
K:そうだと思います。ただ、睡眠課題の原因は多岐にわたります。体内時計が乱れているタイプ、メンタルに課題があったり、寝る前のリラックスが不足しているタイプなど。
N:なるほど。そもそも自分がどういう原因で眠れていないかって、なかなか自覚できないものですよね。
K:できないですね。そういったこともあり、当社では自分の睡眠課題のタイプが分かる、睡眠評価シートを用意しています。睡眠課題タイプに合わせた対策をとることで、効率よく短時間で睡眠改善に繋がる可能性があると言えます。