嗅覚・聴覚・味覚の三感のリラクゼーション
N:例えば主観的に自分で寝不足だと感じた場合、小林さんお薦めの、先ずはトライしたら良いものなどはありますか?
K:はい。簡単な方法は、嗅覚・聴覚・味覚の三感のリラクゼーションです。
先ずは聴覚、音楽ですね。眠りを促すエビデンスのあるサウンドがベストです。意識してきかなくても大丈夫です。なんとなく鳴っているなぁという程度の音量でOKです。
次に嗅覚、香りですね。香りの研究も結構ありまして、科学的エビデンスのある香りを積極的に取り入れる事が大切です。香りはその香りを認識しないと作用されないものもあるので、自然に漂わせるよりも意識して嗅ぐことが大切です。セドロールという成分が含有されているシダーウッドやヒバにおいては、香りを認識しなくても眠りの持続に影響を及ぼすことがわかっています。ピローミストなどでONとOFFを切り替えるのもよいと思います。
最後に、味覚。寝る前に水分補給をすると眠りの質が高くなるという論文がありますが、やはり眠りの質の改善やリラックスを促すことがわかっている飲み物がお薦めです。
その中でも、ハーブティーとしてメディカルハーブに区分されているバジルティーは鎮静作用があることも実証されているため、お風呂上がりから、寝る前にかけて、ゆっくりと香りを感じながら飲んで頂きたいですね。
仕事の忙しさや考え事などで、リラックス不足になってしまうと、副交感神経の活動が低下してしまい、気持ちよく眠りに入りづらくなります。加齢と共に特に副交感神経の活動が低下していくこともありますので、やはり副交感神経の活動を底上げしてくれる可能性のある、睡眠三感のリラクゼーションは必要と言えます。