小林さんお勧めの睡眠音楽

N:私も音楽療法の勉強をしていて、睡眠に対して効果がある音楽の研究論文を読んだり、ドクターと実証実験をさせて頂いたりしていて、このコラムの中でも睡眠用の音楽をご紹介したりしているのですが、小林さんがお勧めの睡眠音楽などはありますか?

K:音楽と自律神経のラットを使った研究では、シューマンのトロイメライを1時間ほど聞かせる事で腎臓や副腎の交感神経が低下した報告があります。

眠る前の音楽としては、心臓の速さよりも早くない、一定の遅いテンポの曲がベストですね。クラッシックの中では、曲中で楽しくなる場面があったり、悲しくなったり、怒るような場面があったりと、いろいろな表情がある曲がありますが、曲の表情が変化した時に、聞いている人の気持ちも一緒に同調してしまうこともあるのではないかなと個人的に考えています。急に曲が早くなったりすると、私はドキドキしてしまいます。
寝る前の音楽としては、極力睡眠においてのリスクは少ない方がいいと考えています。

眠る前の音楽としては、心臓の速さよりも早くない、一定の遅いテンポの曲がベスト(写真◎フリー素材)

その点、シューマンのトロイメライは3分ほどの短い曲で、ずっと同じような曲調なので安心です。
先ほどの研究では、この曲をラットに聞こえるか聞こえないかぐらいの音で聞かせることで、心臓だけでなくて腎臓や副腎といった他の臓器に影響しているのは面白いと思います。

実は私は今、非常にハードワークな毎日なんですが、明日ちょっと大事な仕事だなという時は、必ず音楽を聞くようにしています。中脇さんが用意された曲ももちろん聴いていますよ。(笑)

N:ありがとうございます。では、シューマンのトロイメライで睡眠用の音楽作ります。