1982年、年5週間(年間30日間)の有給休暇を法制化したフランス。有給取得率も100%に近いと言われるほど高く、「バカンス大国」として、国民は豊かな暮らしを謳歌している印象があります。一方、フランス・ブルターニュ地方で生活しながら、田舎暮らしをブログで発信しているのが旅行ジャーナリストのシャルバーグ八千代さん。八千代さんいわく「フランス国民はとにかくよく休む」そうで――。
フランスの学校はよく休む
息子が小学校に通っていた頃、フランスの学校はよく休むと思いました。丸2か月の夏休みの他、ほぼ2か月ごとに2週間の休みがあるからです。
夏休みが終わったと思うと、10月末には秋休みがあり、12月末はクリスマス休み。2月は冬休み、3月末から4月にかけて復活祭の休みがあって、またあっという間に夏休みが来る感じでした。
夏休みと秋休みは全国一斉ですが、その他は国内がABCの3つのゾーンに分けられていて、1週間ずつずれて休みが始まります。だから、日本のゴールデンウイークのように一斉に観光地が人で溢れるようなことはありません。
ただ、夏は7月14日過ぎ、冬はクリスマス休暇が始まる時、パリから南へ下る車で何十キロもの大渋滞が起こるのは、日本のお盆期間中同様、毎年恒例の風物詩です。