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貧困家庭に生まれ、いじめや不登校を経験しながらも奨学金で高校、大学に進学、上京して書くという仕事についたヒオカさん。現在も「無いものにされる痛みに想像力を」をモットーにライターとして活動をしている。第47回は「飲み会の重要性について」です。

約4年ぶりの酷い胃腸炎

約4年ぶりに酷い胃腸炎になった。腹部に激痛が走り、布団の上で唸りながらのたうち回る。顔中が火照るのに、手足はだんだん氷のように冷たくなって行く。何とか前に行ったことがある胃腸内科に電話をかける。痛みでほとんど会話にならなかったが、お盆休み明けで混雑しており、1時間は待つという。

病院に行こうにも待合に座っていられない程の痛み、さて、どうするか。こういう急病には慣れているので、#7119に電話する。何とか家の近くの大きな病院が見つかった。処置室でも点滴を打ちながら、痛みで身体がのけぞる。身をよじらせ、絶えず動き回っていたらしく看護師さんに「尿道結石かと思った。尿道結石の患者さんもそれくらい痛がるから」と言われる程だった。

約4年前も胃腸炎になった。その時はその後の血液検査で肝臓の数値が悪く1週間程入院。そしてさらにその約4年前も酷い胃腸炎になった。4年ごとにやってくる胃腸炎、オリンピックかよ、と言いたくなる(全てウイルス性ではない)。胃腸炎と言っても重さは人それぞれで、数日経てば日常生活に戻る人もいるというが、私は毎回症状がこれでもかというくらい続く。

1回目の時はその後ご飯がほとんど食べられなくなった。スプーン1杯の豆腐でも気持ち悪く、ドロドロのお粥などを食べ、お茶や水も飲めないのでお白湯をちびちび飲んだ。完全に普通食に戻るのに実に何年もかかった。胃カメラ等の検査でも異常は見つからず、「ストレスだろう」と言われるだけだった。今回はそこまでではないが、やはり1週間経ってもお粥やフルーツだけ食べても胃が痛くなり、下してしまうこともあった。