気持ちに余裕が生まれる

最後が気持ちの問題です。

多くの片づけ講座の受講生が、散らかった部屋を前に、常に「片づけなくては…」と感じることが、まわりまわってストレスになっていると言います。

そもそもモノが溢れかえった生活は、気が休まらないもの。「散らかっているとイライラする」「ゆっくり趣味を楽しむ気にもならない」という方も多い。

現在の阿部家のクローゼット。着る服、よく使うバッグなどしか置いていません(写真提供:著者)

たしかに片づいて余裕のある空間ほど、手足もゆったり伸ばせるようになるでしょうし、人はくつろぐことができます。疲れも癒され、心の余裕にも繋がります。

片づいた部屋で読書を楽しんだり、趣味の時間を堪能する、なんていいですよね。何か新しい趣味を始めるのも素敵。想像するだけでワクワクしてきませんか?

以上、片づけによる3つの効果「時短」「節約」「気持ちの余裕」について、2回にわたってお伝えしました。片づけのモチベーションになりましたら幸いです。

とにかく、テーブルの上やテレビ台まわりなど、小さなところから片づけてみてください。それで勢いがつけばしめたもの。すっきりした空間で、この暑さ疲れを癒し、これから迎える秋を楽しんでいただければと思います。


だから、50歳から片づける―「思い出のもの」は捨てなくていい』(CCCメディアハウス)

何があるかわからない時代。50を過ぎたらすぐ片づけるべき。人生の折り返し地点を過ぎたら、片づけたもの勝ち! 5年間で6000人以上の受講生にアドバイスをしてきた著者が語る50代ならではのモノの手放し方や増やさないコツ、ラクにできる収納。東日本大震災を経験した著者の非常時の備え、楽する家事習慣、家族の片づけなどなど、すぐできる具体的な解決策が満載。