ヘアケアのプロフェッショナル、サロン・ド・リジュー代表の永本羚映子さん(左)と中脇さん(右)(写真提供◎中脇さん)
酷暑で寝苦しい夜が続いています。自分を癒すことで体調をいい状態に保ちたいもの。Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅなどのヒット作品に携わり、アーティストやクリエイターの成功とメンタルの関連性について研究を続けている音楽プロデューサーの中脇雅裕さんの連載「美しくそして健康に 音楽のあるHappy Life」。第20回は「髪を美しくする!ヘアケア・スカルプケアのプロフェッショナルにお話を伺いました!」です。

美しい髪と健康な頭皮を作るには

中脇(中)こんにちは!今日はサロン・ド・リジューの永本さんに髪の事を色々と伺いたいと思います。よろしくお願いします。

永本(永)サロン・ド・リジュー代表の永本羚映子と申します。東京の広尾でサロン・ド・リジューを始めて今年で22年目になります。

私は以前、広告代理店に勤務しておりまして、40歳の時から美容の仕事を始めました。それはある機械との出会いがきっかけだったんです。毛穴に詰まっているは、過酸化脂質という脂の塊なんですが、そのまま放置しておきますとだんだん髪の毛が細くなり、抜け毛の原因になります。その機械はその過酸化脂質を取り除く事ができ、同時に、毛細血管を拡張できる機械だったんです。この2つの機能を持つ機械は他になくて、さらに医学的に発毛効果も裏付けられていました。発毛させるには、過酸化脂質を取り除くことと、毛細血管の流れを良くすることが必要なんです。

そして、髪の毛ってストレスやメンタルがとても影響します。そこに作用するアロマを使ったメニューも作りました。心に作用するものと、身体的にエビデンスがあるもの、この2つのバランスが必要だと考えて、たった2つのメニューでサロンを始めました。
当時はきっと、メニューが頭皮ケアだけのサロンを運営するなんて、無謀だと思われていたと思います。

サロン・ド・リジュー代表の永本羚映子さん(写真提供◎永本さん)


(中)アロマは、エステとかでよく使われますよね。

(永)それはジョジアンヌ・ロール氏という女性が始めたものなのですが、彼女はホテル・リッツ・パリでサロンを持っていました。アロマオイルは元々、ヨーロッパとか中近東で始まったと言われてますが、そこに東洋的な思想、氣を取り入れて、経絡の流れを考えた施術を考案したんです。私が37歳の頃、日本でもアンチエイジングという言葉が出てきた時期でした。その当初はまだ、美容に関しては、プチ整形とかシミを取るとか、そういう表面的な事から始まっていました。もちろん、それで女性が気持ちが前向きになって元気になったり、やる気にが出たりしたらプラスですよね。

(中)そうですよね。

(永)その頃、私もアンチエイジングにすごく興味があって、いろいろと勉強していたんです。当時日本人の平均寿命が女性で86歳ぐらいだったでしょうか。もし、そこまで寿命があった場合に「自分の足で歩けて、自分で食べられて、自分で考えられる私でいるためには何をしたらいいのか」という事が私のアンチエイジングの一番重要なことでした。心身ともに健康で、美しく歳を重ねるということ。

つまり「美容と健康」なのですが、その中でも髪を選んだのは、私が小さい時から、髪の毛に対するこだわりが凄く強かったからなのです。シャンプー・ブローがすごく好きで、高校生の時から髪の毛が綺麗になると気持ちが高揚する(笑)。不思議と自分に自信が持てるようになったり、「上がる」スイッチが入るような…。そしてやはり、髪の毛は若さのバロメーターだなと感じました。そして、どんなふうにして美しい髪と健康な頭皮を作るかを勉強したんです。
結論としては、健康な身体を作るのと同じで、食事、睡眠、運動なんですよ。

(中)なるほど!