こうあらねばとこだわったら、苦しくなる
結局、フランスで結婚するしないの選択は、個人の考え方によるとしか言いようがありません。
結婚式プランナーの話を聞いたことがありますが、結婚する人は、たとえ面倒な離婚を繰り返すことになってもやはり結婚という手続きを取るそうです。だから2度、3度という人が多いのだとか。
パックスから将来を考えて正式な結婚に移行する人もいれば、そのままのカップルもいます。また、結婚でもパックスでも、義理の家族という関係は、普通の結婚となんら変わりません。
相手の親のところにも行くし、連れ子がいれば祖父母はそれを受け入れ、家族が増えたというだけです。
日本だとこうした感覚は理解しづらいと思いますが、フランスの家族形態は大きく変化しています。結婚にしてもそうですが、こうあらねばとこだわったら、苦しくて生きていけません。
みんな居心地のいい家庭、愛する家族を作ろうと試行錯誤を重ねている。それは間違いありません。
※本稿は、『フランス・ブルターニュで見つけたお金をかけない豊かな暮らし』(大和書房)の一部を再編集したものです。
『フランス・ブルターニュで見つけたお金をかけない豊かな暮らし』(著:シャルバーグ八千代/大和書房)
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