農業体験はともすると「精神論」と結びつけられる
実際に、農業体験はともすると「精神論」と結びつけられることが多いのも事実だ。
最近では、子ども向けの農業体験が全国各地で行われているが、ときどき主催者の方が「農業の大変さを学んでほしい」と言っているのを耳にする。
(いやいや、後継者が不足しているのに、そんなネガティブキャンペーンをやってどうするの……)
子どもたちの料理教室で、「料理作りの大変さを知ってほしい」とは誰も言わない。
企業に職場体験のインターンにやってきた学生に「サラリーマンのつらさを伝えたい」と思う会社はない。
どんな仕事にも大変なこともあれば、楽しいこともある。農業にだって楽しいことはたくさんある。せっかく農業体験をするのであれば、農業の楽しさを感じてもらったほうがいい。