若宮さん「インターネットにしろ、デジタル機器にしろ、使い出したら止まらないという高齢者の方はたくさんいます」(写真提供:Photo AC)
総務省統計局によれば、2022年時点で、日本の65歳以上の高齢者の人口割合は、総人口の約3割におよぶそうです。そんな超高齢化の時代に、「高齢者がいきいきと暮らすことで、ニッポンの経済も社会も、元気になります」と言うのは、精神科医の和田秀樹先生。今回は和田先生と世界最高齢プログラマーの若宮正子さんの対談のようすをお届けします。若宮さんは、「インターネットにしろ、デジタル機器にしろ、使い出したら止まらないという高齢者の方はたくさんいます」と言っていて――。

「高齢者はデジタルが苦手」はもう古い?

和田 81歳でアプリを開発してしまう若宮さんのような方が現れ、みんなが驚いたわけですが、アプリを作るまでには至らなくても、世の中が「高齢者はデジタルが苦手だ」と決めつけるのはよくありません。

デジタル機器を使うこと自体は、高齢者にとって難しいことではないですよね?

若宮 ええ。むしろ、インターネットにしろ、デジタル機器にしろ、使い出したら止まらないという高齢者の方はたくさんいます。

「メロウ倶楽部」という高齢者向けの情報共有サイトをのぞいていただくとわかりますが、みなさん、ネット上でいきいきと交流なさっています。