12月号の書は「ルンルンルン」です。
明るい気持ちを呼び込む魔法の言葉
このところ、戦争や災害など暗いニュースが続いています。また、身近なSNS上でも、人を貶めるような言葉が使われたりするなど、世の中の負の部分や混乱を見聞きすることも増えていて、憂えるべき状況だと思います。そんなときでもなんとか、自分の心の温かい部分を守り、気晴らしになればと、ぜひおすすめしたいのが、「ルンルンルン」という言葉です。
最近はあまり使われないようですが、昔は上機嫌や楽しい気分を表す際、「ルンルン気分」などといったものです。言葉の響きもなんとなく楽しげで、声に出すと、うきうきした気持ちに。そこで私は2019年頃から、コンサートでも皆さまに「会話の途中にルンルンと言ってみませんか」と提案してきました。
家族や友人とのLINEでのやり取りでも、「明日会うのが楽しみ ルンルン」とか、「今日は一緒に食事ができて楽しかった。ありがとう ルンルン」と送ると、うれしい気持ちが余計に伝わります。マイナスな出来事や深刻な発言でも、最後に「ルンルン」とつけると、言うほうも聞くほうも気持ちが軽くなります。
「ルンルン」と口にするのが恥ずかしい方は、心の中で唱えてみてください。すると、あ~ら不思議、自然と微笑みが湧いてくるはずです。私も88歳になり、健康の不安もあります。ですから日々、心の中で「ルンルン」と唱えています。
たとえば、庭の草木の紅葉や道端の小さな花を目にしたなら、「まぁ、モミジが色づいてきたわ! ルンルン」。「秋薔薇が見事。小菊もかわいらしい。ルンルン」。すると口角が上がり、口元がほころんできます。
先行きが見えず、不安を抱えやすい時代だからこそ、微笑みを忘れずに「ルンルンルン」。明るい気持ちを呼び込む魔法の言葉と信じて、思い切って口にしてみませんか?
●今月の書「ルンルンルン」