(写真提供:Photo AC)
厚生労働省の「令和元年 国民健康・栄養調査」によると、1日の平均睡眠時間は6時間以上7時間未満の割合が最も高かったそう。そのようななか、「一般的な傾向はあくまでも<ヒント>であって、誰にとっても正しい<答え>ではない」と語るのは、高齢者医療の現場に長年携わる精神科医・和田秀樹先生です。そこで今回は、和田先生の新著『60歳からの脳と体が若返るワークブック 最高の健康法が見つかる108実験』から、自分に合う健康法を見つけるための実験を一部ご紹介します。

世の中に完全に正しいことなどない

「医者」や「偉い人」の言うことや、「みんな」が言っていることをむやみに信じ込む人は多いようですが、世の中に完全に正しいことなどないと私は思っています。

一見、正しいように思えることでも、少し違う角度から見るだけでまったく話が違ってくることだってたくさんありますし、メリットばかりが叫ばれることにも必ずデメリットはあります。

特に医療の世界で多いのは、それが間違っているという証拠がいくつも出ているにもかかわらず、かつての「常識」がいまだにまかり通っているケースです。