貧困家庭に生まれ、いじめや不登校を経験しながらも奨学金で高校、大学に進学、上京して書くという仕事についたヒオカさん。「無いものにされる痛みに想像力を」をモットーにライターとして活動をしている。第78回は「初めての合コン」です。
人生初の合コン
先日、人生で初めての合コンというものに参加した。
私の親友は元カレに酷いフラれ方をしてから1年以上マッチングアプリで彼氏探しをしているが、どれだけ色んな人と連絡をとって会ってもうまくいかず、もう諦めようか、と思い始めたようだ。仕事も上手くいっておらず、もう地元に帰ろうか、と言い出した。
親友はもともと結婚願望が強く、なおかつ子ども好きで、「子どもが欲しい」とずっと言っている。子どもを欲しいなどと思ったことが人生で一度もない私には、とても眩しく見えた。結婚願望も出産願望もあるのに、出会いがないがゆえにそれを果たせないなんて、社会の損失すぎる! そう思って、男友達や周囲の知人を親友に紹介するようになった。
そしてその親友から、合コンを開催するが人数が足りないので来て欲しいと言われた。
私はパートナーはおらず、一人は寂しいと思うが、かといってマッチングアプリなどに乗り気にもなれず、今日まで来てしまった。合コンも、正直行きたいとは思えない。